World Trade Center Memorial
学生の時の、写真の教師の言葉で「お墓の写真を撮るべきではない」みたいなことをいわれたことがありました。興味本位で、そこに眠る人や、遺族の気持ちのある場所に好奇の目を向けてはいけないということと、安易に悲しみや恐怖感の演出のために「お墓を撮るな」といったような話でした。別に他人がお墓の写真を撮っていようがあまり気にもしないのですが、自分のなかではなんとなくお墓の写真を撮らないのは不文律のようになっていたのでした。
SL内には911関連のモニュメントもいくつかあり、昨日は911事件関連の各種セレモニーも行われていました。友人の暮らすNYは他人の国とも思えないので、いくつかの会場を一人で見て回っていた時のことです。NYC SIM(SLURL)では、すでに集まった人たちが大勢広場に座り込んでイベントの開始を待っていました。オープンチャットをする人もほとんどいなくて、時おり壁面に流されるニュースのストリーム映像に声があがる程度でした。
他の人にぶつからないように、広場の端のほうに座ろうとした時のことです。自分の前のほうに座っていた白い服をきた女性が視界に入りました。肩の部分になにか模様が見えたのでカメラをよせると、日本語のTatooでした。
SL内では初めての経験ですが、見知らぬ人にカメラを向けたいと思う気持ちが強くなりました。
彼女が立ち去る前にと、急いでSSを撮影したあと、恐る恐るIMで話かけてみました
「そのTatooに日本語が書いてあるけど、どうして?」といったあたりさわりのない質問です^^;
「知人の販売しているTatooで、好きな人を想うロマンチックな内容のものだけど、この場の雰囲気にあってると思って着けてみたの」
「私には、この日本語がなんて書いてあるかはわからないんだけどね」
「あら、私もあなたと同じ髪型持ってるわよ」
そんな他愛のない会話のやりとりができて、正直ほっとしました。もし彼女がこの場で悲しみに暮れていたとしたら、声をかけること自体失礼かもしれないと心配していたのです。
「TatooのSSを撮っても大丈夫?うまく撮れていたらFlickrにアップしてお知らせしますね」そんなやりとりの後、その場を離れました。このSSは、そんな場所での思い出です。とくに表現的によく撮れたSSとかでもないのですが、自分の体験したことの記録として、また記録したいと思った気持ちのために、こうして書き残しておこうと思い立ちました。特にオチはありません^^;